おやつといえば、多くの人が「3時のおやつ」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、なぜおやつは3時なのでしょうか。今回は、おやつが3時の理由と、おすすめのおやつについて解説します。
江戸時代の「八刻」に由来する
おやつが3時の理由として、最も有力な説は、江戸時代の「八刻」に由来するというものです。江戸時代の日本では、朝夕の1日2食が一般的でした。しかし、労働や学業などの合間に、体力や気力の維持のために、軽食をとる習慣がありました。この軽食を「八つ」と呼び、午後2時から午後4時までの時間帯を「八刻」と呼んでいました。そのため、この時間帯に食べるおやつを「御八つ」と呼んでいたことから、現代の「3時のおやつ」につながったと考えられています。
脂肪になりにくい時間帯だから
近年の研究では、午後3時頃は脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きをするたんぱく質「BMAL1」が最も少なく、1日の中で食べた物が最も脂肪になりにくい時間帯であるとされています。そのため、ダイエットや健康維持のために、午後3時頃に適量のおやつをとることをおすすめします。
仕事や勉強の合間の気分転換に
また、おやつは仕事や勉強の合間の気分転換にも効果的です。集中力が持続する時間は約2時間程度と言われており、その間におやつをとることで、集中力を高めることができます。さらに、おやつを食べることによって、脳の血流が良くなり、記憶力や学習能力の向上にもつながると考えられています。
おすすめのおやつ
それでは、3時のおやつにおすすめのものをいくつかご紹介します。
果物や野菜
ヨーグルトや牛乳などの乳製品
ナッツや種実類
こんにゃくや海藻などの食物繊維が豊富な食品
これらの食品は、栄養バランスが良く、脂肪になりにくいのが特徴です。また、食べ応えがあり、満腹感を得やすいというメリットもあります。
3時のおやつは、適量を楽しみながら、健康や美容に役立てましょう。