耳垢の正体は?
耳垢は、耳の中の外耳道で作られる、古くなった表皮や耳垢腺からの分泌物、外から入ったほこりなどの混合物です。
耳垢の役割とは?
耳垢には、耳を乾燥から守る、外からの異物を防ぐ、細菌の繁殖を抑えるなどの役割があります。
耳掃除の正しいやり方
耳垢は、自然と外に排出されるため、無理に耳掃除をする必要はありません。耳垢が溜まっている場合は、耳かきではなく、綿棒やガーゼなどで優しく取り除きましょう。
耳垢は、誰もが持っているものですよね。しかし、耳垢がなぜできるのか、正しく把握している人は少ないのではないでしょうか。
耳垢は、耳の中の外耳道で作られる、古くなった表皮や耳垢腺からの分泌物、外から入ったほこりなどの混合物です。
外耳道の皮膚は、約1~2ヶ月でターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しています。ターンオーバーが進んだ古くなった表皮は、外耳道の奥から外側へと移動し、やがて耳垢になります。
また、外耳道には耳垢腺と呼ばれる分泌腺があります。耳垢腺からは、耳垢を固める役割のある脂肪やタンパク質が分泌されます。
さらに、外耳道は、毛や粘膜によって異物の侵入を防ぐ働きがあります。しかし、外から入ってきたほこりやゴミは、耳垢に絡まって外耳道から排出されていきます。
このように、耳垢には、耳を乾燥から守る、外からの異物を防ぐ、細菌の繁殖を抑えるなどの役割があります。
耳垢は、自然と外に排出されるため、無理に耳掃除をする必要はありません。耳かきを使って耳掃除をすると、耳垢が奥に押し込まれて、耳垢栓塞(じかくせんそく)を引き起こす可能性があります。
耳垢が溜まっている場合は、耳かきではなく、綿棒やガーゼなどで優しく取り除きましょう。また、耳掃除の際には、耳の奥まで入れないように注意しましょう。
耳垢に関する疑問や不安がある場合は、耳鼻科を受診することをおすすめします。